第43回 分断は支配、進化は統合から生まれる(1)
民族、国家という単位が何故あるのでしょう?
長い歴史が同じ価値観と伝統の共有で一定の単位に分かれて共同生活を始めた
…までは正しいでしょう。
現代、国家と国家、民族と民族、さらには宗教と宗教が武器を持って
殺し合い血を流す現実は、はたして共益のための生活の延長でしょうか?
一時的な不理解のぶつかり合いはあるでしょう。
ですが終わりのない争いは、自然発生的な問題とは思えないのです。
「優劣」の競い合い、「勝ち負け」の損得、
更には通貨という自然界にない価値観で全ての価値を計り、
時には自然の中の命さえ、無価値と断じて抹殺します。